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タミヤ 1/35スケール チャレンジャー1の製作(その1) [AFVs]

 先日のスノースピーダーに続いてのプラモデル製作は、タミヤのチャレンジャー戦車です。
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 現代の戦車なのでご存じの方も多いと思いますが、チャレンジャーは1970年代に先代のチーフテンの後継として開発されたイギリスの主力戦車(MBT)です。世代的にはアメリカのM1、ドイツのレオパルト2、日本の90式戦車などと同世代ですが、主砲口径はこれらと同じ120mmながら、他国が採用しているラインメタル製滑腔砲ではなく、国産のL11A5という施条砲を搭載しています。
 チャレンジャーは80年代に本国とドイツ駐留部隊で配備が始まり、改良型のMk.3で湾岸戦争に参加後コソボなどに展開、その後さらに改良されてチャレンジャー2となり、イラク戦争に参加しました。
 このキットは湾岸戦争直後に発売されたもので、既存のMk.1に砂漠仕様のサイドスカートや前面の増加装甲といったパーツを加えられています。いまでもカタログに載っている現役キットで、追加パーツを使わなければMk.1、あるいは欧州仕様のMk.3としても製作可能です。

 かねてから歴代のイギリス戦車を同スケールで並べたいと思っていて、これまで巡航戦車Mk.III、バランタイン、クルセーダー、クロムウェル、歩兵戦車マチルダ、チャーチル、主力戦車チャレンジャー2と製作してきました。
 実はその流れで、開発順にコメット、センチュリオン、チーフテンと進むつもりだったのですが、ブロンコ製のコメットやタミヤの古いキットであるチーフテンはちょっと手間がかかりそうだったので、以前のチャレンジャー2の続きということで時代を遡っていこうかなと思っています。
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 というわけで製作開始。戦車プラモデルの組立説明書はたいてい転輪やサスペンションから始まるのですが、私はなるべくはやく全体的な形がみたいという理由で、シャーシや砲塔から組み立て始めることが多いです。
 今回もまず砲塔を作り始めました。まず2分割のパーツを貼り合わせ、合わせ目をヤスリで消した砲身を砲塔基部にネジ留めしました。タミヤのキットの砲身固定方法は、70年代のチーフテンはプラのパーツで両側から挟むだけ、チャレンジャー2はポリキャップで固定、本作はネジ留めとすべて異なる方式を採用していますが、いずれも自重で垂れたりせず、きとんと可動するのが素晴らしいです。
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 砲塔は車長ハッチを開けてフィギュアを載せる予定なので、車体ともども内側に黒サフを吹いておきました。
 ついでにシャーシにも後部装甲板を接着。こちらも説明書ではもろもろのパーツを取りつけてからシャーシに接着するようになっていますが、上と同じくはやく形が見たいという理由でこの段階で固定しました。
 説明書と異なる手順で組み立てる場合、順序を間違えると取り付けが難しくなるパーツが生じることもあるので、組立手順をすべてチェックしてから行うほうがよいかもしれません。
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 というわけで、砲塔、戦闘室、シャーシという基本的な部分が、組み立て可能な状態になりました。ここから足回りや車体上部の細かいパーツを組み付けていき、最後に塗装を行いつつ履帯とサイドスカート、車長フィギュアなどを取りつける、という手順で進める予定です。

mpc Snowspeederの製作(その9) [Star Wars]

 先日デカールを貼付したmpcのスノースピーダーにウェザリングを施してみました。
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 やはり反乱軍の兵器は汚すとそれっぽい雰囲気が急に出てくるような気がします。ウェザリングという技法は70年代には模型界ではすでに知られるようになっていたとは思いますが、プロップに大々的に用いられたのは新鮮だったかもしれません。
 もっともディズニーランドのようなテーマパークではすでに、雰囲気を醸し出すために外壁のランプから流れる錆や地面付近の苔などが描き込まれていたそうですけれど。
 それはともかく、今回はパネルライン付近をエナメルの焦げ茶で染みのように汚したほか、エッジ部分はドライブラシで塗装の剥げを、さらにスポンジや筆の先につけた塗料を叩くように乗せることで、昇降時に付着する汚れを再現してみました。また、ブラスターの砲口も剥げと煤汚れのような雰囲気を加えてみました。
 プロップの写真などを見ると、キャノピーにヒビが入っていたり、機体に被弾後のようなダメージ表現が施されていたりするのですが、今回はそこまではこだわりませんでした。
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 ほぼ完成した機体を横から見てみます。キットには、この状態で展示するための透明のスタンドが付属するのですが、バランスが悪いうえ、支柱の長さが不正確でうまく取りつけられなかったので割愛しました。
 そういえば、スノースピーダーで着陸脚がなく、このまま直に駐機しているように見えるのですが、どうなんでしょうね。ランドスピーダーのように常に半重力を作動させて浮いているのでしょうか。

 ともあれ、このmpcの古いキットを、手に入れた35年後にようやく完成させることができ感無量です。しかも予想以上に製作が楽しかったため、調子に乗って同社のタイファイターやR2-D2、C-3POなども手に入れてしまいました。
 エピソードVII公開にあわせて、バンダイの新作が店頭に並んでいるのに、なにを逆行しているのかと思わないでもないですが、古いキットも機会があればまたつくってみようと思います。

mpc Snowspeederの製作(その8) [Star Wars]

 製作中のmpc製スノースピーダーは、キャノピーのマスキングテープを剥がし、デカールを貼付しました。
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 35年前のキットなので、デカールがちゃんと接着するか、あるいは黄ばみはないかと心配でしたが、ひび割れてバラバラになることもなく、黄変も許容範囲だったので助かりました。ちょっと糊は弱くなっていましたが、タミヤのデカールのりを使用すれば問題ない感じでした。
 なお、デカールを貼る前にモールドに沿って墨入れ風にエナメルを流し込み、それを擦るような感じで汚れを表現してみています。
 また、映画の画面を見ると搭乗員が昇降の際に触れたり、メンテナンスの際に工具があたるような場所は塗装が剥げたような表現が施されていたので、軽くですがマネしてみています。
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 機体を後方から見たところ。冷却パネル風のグリルは最初に吹いた黒がうまく陰影をつくってくれました。その両サイドについているエルロンかフラップのような可動パーツは油圧ダンパーのような部品があるので、シルバーを塗ろうかなと思ったのですが、プロップの写真を見るとそのような細かい塗装はしていないようだったので、今回は塗らずにおきました。
 そのかわり、ブラスターの後端には焦げ茶をウェットブラシ風に擦りつけ、その下のモールドにはプロップにあるような赤を筆で加えてみました。
 コクピット後方にあるブラスターなのかハープーンランチャーなのかちょっとわかりにくいリモートターレットは、黒とシルバーで仕上げました。AT-ATを擱座させたハープーンはどうやって発射するのか、画面ではあまり細かく描写されていないのですが、興味があるところです。

 次回はウェザリングを施した機体を他の角度からも見てみようと思います。

mpc Snowspeederの製作(その7) [Star Wars]

 先日基本色のグレーを吹きつけたmpc製のスノースピーダーに、赤のカラーバンドを描き加えました。
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 グレーを吹いた機体にマスキングテープを貼り、赤を吹きつけました。赤は映像を確認すると、やや黄色みががった朱色のようなレッドに見えたので、Mr.カラーの79番シャインレッドを浸かってみました。
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 乾燥したらマスキングテープを剥がしてこんな感じに。

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 機体下面も同様にマーキングを施しました。
 実際の画面ではもう少し幅広いというか、かなり大胆に赤が塗られている印象もありますが、機体毎に(あるいはプロップ毎に?)カラーリングも異なるようなので、あまり神経質にならずに作業を進めました。画面に映っていない機体もあったであろう、というところです。

 作業はこのあとキットのデカールを貼付し、反乱軍の兵器ではおなじみのウェザリングを施していく予定です。

mpc Snowspeederの製作(その6) [Star Wars]

 製作中のmpc製スノースピーダーは、先日塗装した搭乗員をコクピットに乗せ、キャノピーをマスキングしたのち、基本塗装を開始しました。
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 まず下地としてパネルラインや影になる部分を中心に黒をエアブラシで吹きつけました。これをやるとなんとなく「いま風(でもないかも)」な感じになってちょっと自分的にはいまひとつなのですが、基本塗装で影部分を塗り残した際にきちんと陰影が出て便利というのと、黒の上に吹くと基本塗装が青に寄るので少しシックな感じになるかと思って続けています。
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 排気口か放熱パネルなのか、デロンギのオイルヒーターのような後ろの部分も、本来は機体と同じグレーなのですが、黒を吹いておくと奥まった部分の立体感が出ていい感じです。
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 この状態にグレーの基本塗装を重ねていきました。使用したグレーはMr.カラーの338番、グレーFS36495です。この色は某模型雑誌にて「スターウォーズを塗るときの定番」なんだそうですが、確かに雰囲気的には一番近いような印象です。
 グレーは色によっては隠蔽力が高い場合と低い場合があるのですが、この標準的で、一発で下地の黒を消したりはしませんが、いくら重ねても明るくならないなんてこともなかったです。
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 実は、長いことスノースピーダーは白く塗られていると勝手に思い込んでおりました。しかし改めて画像を見てみると、X-wingなどと同じ淡いグレーに見えます。機体識別のグレーや赤の帯も塗られていて塗装スキームとしてはやはり反乱軍の基本的なカラーリングなんですね。
 今回はルーク・スカイウォーカー機ではなく、通常の機体とする予定なので、このあと赤い帯を吹きつける予定です。

mpc Snowspeederの製作(その5) [Star Wars]

 2ヶ月ほど、えんえんとLast Blitzkriegのユニットカウンターを見てきたので、すごく久しぶりな感じですが、模型製作は休んでいたわけではありません。
 とぴうわけで、機体の組立まで進んだmpc社製のスターウォーズに登場するスノースピーダー製作の続きです。
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 機体の塗装に入る前に、コクピットに載せる搭乗員2名を組み立てました。なんだか頭が大きくて胴が短く、腕ばかり長いプロポーションですが、あの狭いスピーダーのコクピットに収めるための苦肉の策と思われます。実際に載せてみると、不思議とそれほどおかしな感じはしません。
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 塗装はまずガイアノーツの黒サフをエアブラシで吹いたうえから、シタデルファンデーションカラーのオレンジとライトグレーなどで下地を作り、シタデルウォッシュのブルーやブラウン、ブラック、レッドなどで陰影をつけました。
 本来はクリアーオレンジのゴーグル部分は、ファンデーションカラーのイエローを塗った上にシタデルウォッシュのオレンジを重ねて、透明樹脂っぽさを狙ってみました。
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 続いてオレンジのスーツにハイライトを入れ、顔をフレッシュで塗装し、ヘルメット、グローブ、ベストといった白い部分にもハイライト入れました。
 実際の映像では生命維持装置風の箱形の機械パーツが胸のところについているのですが、キットではその設定資料が間に合わなかったのか、携帯品のバッグかパラシュートケースのような袋状のモールドになっています。
 四角いプラバンなどで作ることも考えましたが、キャノピーを閉じるとあまりよく見えないので、今回は往年のキットの雰囲気を活かしてみました。
 逆にヘルメットは無地だと少し寂しいので、赤と青のアクリルカラーを使い、フリーハンドで反乱軍のエンブレムを筆塗りしてみました。

 というわけで、引き続きスピーダー本体の塗装へ進めていこうと思います。

Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その29) [ウォーゲーム]

 Last Blitzkriegのユニットカウンターを長々とみてきましたが、オマケというか最後にこれまでも一部触れていた連合軍の独立ユニットを紹介します。
 本作ではドイツ軍に12個、連合軍に18個の独立ユニットが含まれています。個人的にはドイツ軍の方が多いと思っていたのでちょっと意外でした。
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 米軍の独立ユニットの半数以上を占めるのが独立工兵大隊、あるいはそこから分遣された工兵中隊です。米軍の戦闘工兵大隊は司令部プラス3個中隊編成で、主な任務は架橋、地雷原処理、爆破物処理、地図作成、偽装などで、「必要ならば歩兵としても戦う」だそうです。
 ドイツ軍の突撃工兵とはちょっと趣が違いますが、それでも防御陣地に敷かれた地雷原を撤去し、鉄条網を爆破し、塹壕や小川に橋を架けるといった危険を伴う作業を専門にするスペシャリスト集団ではあります。
 アルデンヌでは米軍は奇襲を受けたため、もっぱら作戦序盤での戦力が足りない戦区の穴埋めを任され、厳しい戦いを強いられたようです。
 9個ある工兵ユニットはすべて初期配置で、増援で登場するユニットはいません。9個のうち7個はスタヴロー、トロワポン、マルメディー、サン・ヴィト、ビュリンゲン、バストーニュ、ヴィルツといった重要な交差点や渡河点がある町に配備されています。
 移動もできず、ステップ数もARも低いので単独でドイツ軍の攻勢を支えるのは難しいでしょうけれど、機甲騎兵や戦車といった快速部隊が急行して、現地の工兵と強力するとそこそこ強固な陣地が形成できるかもしれないです。

 画像の上段、左の3個は戦車および駆逐戦車の独立大隊で、1944年の米軍には非常に多くが編成されていました。そのほとんどは歩兵師団に配属されたわけですが、一部このように予備として留め置かれたユニットがいたようです。
 本作では第740戦車大隊は12月19日、第602駆逐戦車大隊は21日、第705駆逐戦車大隊は第101空挺師団に配属された状態で18日に登場します。

 その次の第526機械化歩兵大隊はなんだろう、と思ってググろうとしたら「526」と入力しただけで紹介サイトがヒットしました。

http://www.battleofthebulgememories.be/index.php?option=com_content&view=article&id=501:the-526th-armored-infantry-battalion-in-the-bulge&catid=1:battle-of-the-bulge-us-army&Itemid=6&lang=fr

 このサイトによると「米軍唯一の独立機械化歩兵大隊」だそうで、パイパー戦闘団と交戦した後、スタヴローとマルメディーを占拠してKGパイパーの補給線遮断に貢献、その後前線から引き抜かれて年明けには解散してしまったようです。本作ではウェルボモン近くの道路上に配置されています。

 すでに紹介した第509および第551落下傘大隊は小規模な任務を行ったり、空挺師団の戦力を補完するために編成された予備部隊で、本作では12月21、22日にそれぞれ登場します。

 下段左端の第118歩兵連隊第2大隊はもともと第30歩兵師団に所属する1連隊でしたが、1942年の夏に師団から外れてアイスランドに駐屯していたようです。たしかに第30歩兵師団の編成を見ると第117、119、120連隊となっていて118が抜けていますね。
 第118連隊は12月13日にフランスに送られ、ジベに駐屯していたそうです。本作でも12月24日にジベに配置されます。

 「99 Nor」と記されたユニットは正式名称を第99歩兵大隊といい、米国に住むノルウェー人で編成された部隊のようで、日系2世部隊である第442連隊に似ています。
 99大隊と同様のユニットにはフィリピン人、イタリア人、オーストリア人、ギリシア人、そして日系人の大隊があり、上述の第442連隊は日系人からなる第100歩兵大隊が拡充されたもののようです。
 このユニットは本作では12月17日に突然、マルメディーにぽこっと出現します。

 最後に、カウンターの色が唯一異なる「5 Fus」というユニットですが、これは米軍の燃料集積所を警備するために配備されていたベルギー軍第5フュージリア大隊です。
 1944年に連合軍によってベルギーが解放された後に編成された部隊で、いわゆる自由xx軍のような義勇兵ではなく正規軍部隊のようです。本作ではフランコルシャンに初期配置されています。

 というわけでこれで連合軍の全ユニットを紹介し終わりました。Last Blitzkriegは野心的なシステムといい最新の資料に基づく戦闘序列といい、大隊レベルという諸兵科連合と作戦立案を両方楽しめそうなスケールといい、さらにはフルマップ4枚にも関わらずそこそこプレーしやすそうな雰囲気が魅力的という印象です。
 今後も機会があれば一人で、あるいは誰かとプレーしたり作戦研究をしてみたいと思っています。

Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その28) [ウォーゲーム]

 長々とみてきたLast Blitzkriegの米軍増援部隊はいよいよ最後、終盤の12月30日(前16ターンのうちの15ターン目)に登場する2個師団を残すところとなりました。
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 まず第87歩兵師団。こんな師団いたっけ、と思ったらヒストリカルノートにも「戦いぶりに特筆すべき点はない」とか書かれていました。
 戦歴を見ると12月初頭にフランスに上陸、訓練を続けつつ前線に移動し、14日に第3軍のザール攻撃に参加、その後メッツで損害を補充し、予備としてランスへ移動したところへ出動命令が下り、駆逐戦車大隊も戦車大隊も配備されず、補充兵の訓練もままならないまま突出部の南側に投入された、とされています。
 12月の下旬に戦闘に参加し、大晦日に大損害を被ったという記述はあるのですが、手元の資料ではどの戦区に投入されたのかいまひとつよくわからず、ちょい調査中です。本作ではほぼ完全戦力でエリアJ、つまり南西のスダン方面から登場します。
 ユニットカウンターには配属されていなかった戦車大隊も含まれていますが、史実ではこの部隊は元日に師団に合流したのだそうです。なお、この第761戦車大隊というのは、航空隊の「レッドテイルズ」のような黒人兵士で編成された部隊だったそうです。
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 そして最後に登場する米軍師団となるのがこちら、第17空挺師団です。登場エリアは同じくJ、完全戦力で、しかも米軍部隊としては珍しく疲労度が「フレッシュ」状態での登場となります。
 ユニットの編成は82や101と似ていますが、落下傘連隊が2個しかなく、戦力の半数近くがグライダー大隊となっています。しかも5個あるグライダー大隊は2個大隊ずつの2個連隊と1個独立大隊と変則的です。
 また、82や101のように前線にいきなり現れるではなく盤端から登場するにも関わらず、司令部の移動力は2と低いまま。各ユニットのARも空挺部隊としては低いといえるかと思いますが、第82師団に所属してノルマンディーに降下した507連隊と、戦闘経験が豊富な第550大隊だけがAR4と評価されています。
 史実では年末から年明けにかけてバストーニュ近郊で大損害を受けた、とされています。

 というわけで、これで連合軍の前師団および連隊/旅団をみてきました。これらのほかに米軍には歩兵、工兵、戦車、駆逐戦車といった独立大隊がいくつか登場します。次回は、最後にこれらのユニットカウンターを覗いて終わりにしようかなと思います。

Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その27) [ウォーゲーム]

 延々とだらだら紹介してきたLast Blitzkriegの米軍増援部隊も、一部の独立ユニットを除けば、残すところあと4個師団となりました。
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 本日最初にご紹介するのは第83歩兵師団。12月27日にエリアN、つまり北方のリエージュ方面から登場する増援部隊です。
 ヒストリカルノートではわずか数行しか触れられていない同師団ですが、ノルマンディーで実戦を経験した後、10月中はルクセンブルクで待機し、11月にヒュルトゲン、12月にはローエル川で激戦を行い、アルデンヌに投入された時点では歩兵戦力が2,000ほど不足していたといいます。
 本作でも各歩兵大隊はそれぞれ2ステップを失った状態で登場します。また、師団付属の第774戦車大隊は、アルデンヌ攻勢の際には戦闘に参加していないとする、ダニー・パーカー氏の記述を見つけましたが、本作では他のユニットと共にこの戦車大隊も登場します。
 これは同大隊の戦闘参加を示す新しい史料が見つかったのか、あるいはもしかしたら、史実では近くにいた第3機甲師団が提供していた戦車支援を、細かいルールを加えることなく再現するために、あえて師団の戦車大隊を参加させたのかもしれません。
 ベテラン師団らしいAR4を除けば特筆するところは他にはないように思いますが、同師団は駆逐戦車大隊がなく、まだ牽引式の対戦車砲大隊が配属されていました。
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 続いて12月29日にエリアJまたはK、つまりスダンないしはディナン方面から登場する第11機甲師団です。
 本作において8個目にして最後となる米軍機甲師団ですが、ドイツ軍の攻勢が開始される直前までイギリスで訓練中で、第9装甲師団と同じくアルデンヌ攻勢が初陣で、最初の戦いの洗礼で大損害を出した部隊だそうです。
 編成は基本的には1943年型機甲師団のものですが、ヒストリカルノートによるとCCAはTFホワイトとTFブルーが、CCBにはTFポーカーとTFパットが所属していたそうです。予備であるCCRには第55機械化歩兵大隊だけが配属され、また、第22戦車大隊は分割されて各TFの支援にまわされたため支援専用ユニットとしたと記されています。
 戦闘未経験ということで各ユニットのARは2となっています。この師団はバストーニュ近郊での戦闘に投入されましたが、わずか1週間で人員の損害700名に加え装備する戦車の25パーセントを失い、年が明けた1月3日には第17空挺師団と交替して後方に下げられたようです。

 それにしても、バルジの戦いに参加した米軍機甲師団は第2、第3、第4、第5、第6、第7、第9、第10、第11と8個師団もあるんですね。逆に参加していていない機甲師団は第1と第8、第12~14、そして第16および第20機甲師団だけです。
 米軍機甲師団はぜんぶで(太平洋に送られた第1騎兵師団を除けば)16個師団なので、その半数がバルジの戦いを経験したわけです。
 また作戦未参加の師団うち第1機甲師団はイタリア戦線におり、第8、13、15、20の各師団が前線に登場するのは1945年に入ってからなので、アルデンヌ攻勢開始時に欧州にいた機甲師団のうち、作戦に投入されていないのは第12と14の2個師団のみということになります。
 もっといえばこの戦いには5個しかない空挺師団のうちの3個も投入されているわけで、これだけみても、そのドラマ性はさておき、バルジの戦いが米軍さらにはアメリカ人にとって非常に重要な戦いだったことがわかるように思います。

 というわけで、次回はいよいよ最終回?、かどうかはわかりませんが、残る米軍増援2個師団を見てみようと思います。

Last Blitzkrieg(BCS)のユニットカウンター紹介(その26) [ウォーゲーム]

 Last Blitzkriegにおいては、12月22日の大増援が一段落すると連合軍側の増援部隊も残り少なくなります。12月23~25日までの3ターンの間に登場するユニットの多くはすでに登場している師団の遅れて到着する後続部隊で、この期間の新規の増援部隊は唯一、第6機甲騎兵群だけです(加えて独立ユニットの歩兵大隊が1個)。
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 本作に登場する3個の機甲騎兵群のうち、最後の1つである第6機甲騎兵群は、以前の2個部隊がそれぞれ戦闘ユニット3~4個で編成されていたのに対して、わずか2ユニットしか有しておりません。
 第6機甲騎兵群はパットン第3軍の所属で、本作では12月24日にバストーニュの南、第4機甲師団と同じ道路から登場します。その任務は第4機甲師団の側翼援護ということになるでしょうか。
 ユニットは2つとも装甲値は1ですが、AR4のデュアルユニットで、それぞれ4ステップを有しています。
 本作は連合軍とドイツ軍が交互に1部隊ずつ移動および戦闘を行うシステムなので、連合軍としてはこの部隊を移動させると、わずか2ユニットで手番が再びドイツ軍に移ってしまうわけで、使いどころが難しいと感じかもしれません。
 しかし逆にいえば、移動力が高く、歩兵に対して優位に戦える便利な予備が2ユニットあると思えば、他の部隊が移動している間後方に待機させ、いざというときの最後の切り札的に使えるといえるかも。
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 連合軍としては12月22日の次に本格的な増援が現れるのは4ターン後の12月26日です。このターンには上記の第6機甲騎兵群と同じ地点から、第6機甲師団と第35歩兵師団が登場します。
 第6機甲師団は史実では激戦を展開した第10機甲師団の戦区を引き継いだとされています。本作ではこの師団が登場した次のターンに、CCBを除く第10機甲師団の全ユニットを取り除かねばなりません。
 第6機甲師団の編成はすでに登場している第7機甲師団とほぼ同じ、戦車と機械化歩兵各3個大隊に、偵察、工兵、駆逐戦車各1個大隊からなり、戦車と機械化歩兵はいずれも諸兵科混合のデュアルユニットである点も第7機甲と同じです。
 相違点としては唯一、第7機甲師団が駆逐戦車大隊にM36ジャクソンを装備しているのに対してこちらはM18ヘルキャットである、というところ。
 史実では7月18日にノルマンディーに上陸、コブラ作戦後にブルターニュ半島方面へ進撃した後、秋にはメッツ攻防戦に参加、アルデンヌ攻勢の直前にも攻撃作戦を準備していたという、おそらく当時の米軍師団中もっともアクティブかつ長距離を移動した部隊かもしれません。
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 一方の第35歩兵師団も歴戦のベテラン師団ですが、アルデンヌ攻勢の直前に部隊は激戦による消耗と疲労で戦力が低下しており、戦闘に投入されたときはまだ補充兵の訓練が終わっていなかった、とヒストリカルノートに書かれています。そのため師団各ユニットのARは精鋭にも関わらず3と平均的。
 史実では7月7日にフランスに上陸し、シェルブールやナンシーの攻略戦に参加、アルデンヌ攻勢の頃は連続戦闘日数が160日を超えていたそうです。
 本作の同師団には通常含まれている戦車大隊がいませんが、ダニー・パーカー氏はこの師団の戦車大隊は作戦期間中メッツで待機していたと記しています。

 さて、これで残る米軍増援部隊は4個師団となりました。これらを2回に分けて紹介し、場合によってはまだ見ていない独立ユニットをとりあげれば、長々と自己満足気味に続けてきた本作のユニットカウンター紹介も終わりということになるかと思います。

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