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Baptism by Fireユニットカウンター紹介(その1) [ウォーゲーム]

 タミヤの名取を制作中ですが、先日届いたMMP社のウォーゲーム「Baptism by Fire」が非常に興味深かったので、昨年のLast Blitzfriegに続いてユニット紹介をしてみようかと思います。

 はじめに本作についてですが、Baptism by Fireは現在はMMP社の1ブランドであるThe Gamers製の「Battalion Combat Series(大隊レベル戦闘シリーズ)」の第2作ということになります。扱っているのは第二次世界大戦の北アフリカ戦線末期である、1943年2月にチュニジアで行われた「カセリーヌ峠の戦い」です。
 この戦いは「パットン戦車軍団」などの映画でも取り上げられたほど有名で、米軍機甲師団が初陣の大作戦で歴戦のドイツ装甲部隊に痛い目に遭うという点と、かのロンメル将軍による「最後の勝利」でもある、というエピソード色の強い作戦でもありました。
 本シリーズは1ユニットが大隊規模、1ターン1日というスケールで再現される陸上戦闘を題材としますが、特徴的なのは戦車、歩兵、砲兵という諸兵科の協同戦術と、師団単位の指揮統制を重視しているゲームシステムです。
 ユニットは師団や独立旅団、カンプグルッペ、コンバットコマンドといった「フォーメーション(部隊)」毎にまとめられ、両陣営のプレーヤーは交互に1フォーメーションずつアクティベーション(活動化)して所属ユニットに移動や戦闘を行わせます。
 ユニットの能力はステップ数とアクションレーティング(練度と戦術能力)、移動力、そして歩兵の場合は近接突撃能力を示す「アサルトアロー(突撃能力)」、機甲部隊の場合は中距離制圧射撃能力と対戦車攻撃力を表す「アーマーバリュー(機甲戦力)」が与えられます。
 各ユニットには移動モードと展開モードがあり移動力と機甲戦力そしてアクションレーティングが変化する場合があります。
 アーマーバリューには装備車両が中戦車、重戦車、軽戦車、あるいは対戦車砲や対戦車自走砲かなどによって若干能力が異なる複数のタイプがあります。
 砲兵と航空戦力はフォーメーションの司令部に与えられるポイントで表されます。
 補給と指揮統制も本作の重要なテーマですが、これはフォーメーションの活動時に補給線が正しく設定されているか、および隣接する味方部隊と連絡線が交差していないかといった諸条件を確認してサイコロを振り、そのフォーメーションの活動能力を決定するという抽象的なシステムを用いて、プレーヤーの負担を軽減しています。

 さて、それではフォーメーション毎にBaptism by Fireのユニットを見ていこうと思います。まずは枢軸側から。
BbF_DAK.jpg
 枢軸軍の部隊は3~4の上級司令部に所属し、カウンターの色で分けられていますが、全体としてロンメル元帥の指揮下にあるため色の異なるユニットが混在するフォーメーションもあります。
 上の画像はドイツアフリカ軍団に所属する部隊で、DAK混成、シュッテおよびシュテンクホッフという3つのカンプグルッペで編成されています。
 まず最上段のカンプグルッペDAKですが、左から順に第33偵察大隊と第8戦車連隊第I大隊は第15装甲師団、Afkと記された2個の自動車化歩兵大隊は第90軽快師団のゾンダーフェアバント288から改編された「アフリカ連隊」、水色の2ユニットはラムケ降下猟兵旅団の残余、そして緑色の2ユニットはイタリア軍で、戦車は第32戦車連隊の第XVI大隊、歩兵は第5ベルサリエリ連隊のXIV大隊という、いずれもチェンタウロ装甲師団から分遣されているようです。
 中段の部隊は「カンプグルッペ・シュッテ」といい、おそらくは第21装甲師団の第104歩兵連隊長が指揮官、下段は「カンプグルッペ・シュテンクホッフ」で、同じ第21装甲師団の第5戦車連隊長が指揮官の部隊のようです。つまり、下の2つを合わせるとほぼ第21装甲師団となる感じでしょうか。
 第5戦車連隊はこの師団が第5軽快師団と呼ばれていた編成当初から存在する部隊で、第I大隊がシュッテ、第II大隊がシュテンクホッフと分かれて配備されているようです。といっても実はこのころ、第II大隊は第15装甲師団に移籍されて第8戦車連隊第II大隊として装備改編中だったようで、第190独立戦車大隊が補充として新たな第II大隊となっていたと本作のヒストリカルノートには書かれています。
 これら戦車大隊の装備戦車は長砲身のIII号戦車が主体でII号、IV号が若干といった感じだったようです。
 一方、第104歩兵連隊の編成には紆余曲折があります。第21装甲師団は第5軽快師団だった当初、歩兵は第2、および第8という2個の自動車化機関銃大隊しかありませんでした。第104連隊はもともとは第15装甲師団の2個ある歩兵連隊のひとつだったのですが、第5軽快師団が第21装甲師団に改編される際、第2機関銃大隊と交換で同師団に移籍されました。これでアフリカ軍団を構成する第15および第21師団はいずれも戦車と歩兵各1個連隊を有することになったわけです。
 その後、クルセーダー作戦のさなかに第104連隊の第I大隊がハルファヤ峠で降伏、第8機関銃大隊が後を継ぎ、さらに第15装甲師団の第15オートバイ大隊が移籍されて第3大隊となりました。
 最終的に、チュニジア作戦のころにはこの連隊は4個大隊編成に再編され、2つのカンプグルッペに2個ずつ配備されたということになるかと思います。
 そのほかの部隊を見てみると、マーダー自走砲を装備する第39戦車猟兵大隊、第580偵察大隊、および第220工兵大隊なども第21装甲師団の所属ですが、空軍所属の第25対空連隊第II大隊と第39大隊と混成になっている第609戦車猟兵大隊はおそらくアフリカ軍団直属だったのではないかと思います。

 次回は同じ枢軸側のドイツ第10装甲師団所属のカンプグルッペをご紹介しようと思います。

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